日々雑録

☆彫りあがりました★70 「立像6寸の観音・勢至菩薩像」

2019/04/07(日) 彫りあがりました



彫り上がりました。


観音・勢至の両菩薩像です。


身丈は立像の6寸。 

尾州桧材で彫り出し、玉眼。 漆箔で仕上げます。


こちらは、彫刻前の木取りの段階。



手を前に出し蓮華を持つのが観音菩薩。

合掌するのが勢至菩薩。

この段階でもわかりますね。



こちらは、勢至菩薩像が粗彫りまで進んだ段階です。

観音菩薩はまだ木取りのままです。






次にこちらは、台座と光背になります。




仏像と同様に、尾州桧材です。

木地仕上げだったかと、座彫り師が勘違いするくらい美しい材を用意。

木地仕上げというのは、木地をみせる(下地を施さない)仕上げです。

ですので、それに見合う材料を使用します。

今回は、概ねを漆箔仕上げとなるので、
表面上は木地が見えるところはありません。

弊社では、仏像においては漆箔仕上げでも尾州桧を使用しますが、

台座では松と桧を併用しております。

ただ今回は、木地師の好意で桧にて製作。




では、彫り上がりです。

まずは、観音勢至さんから。




ご本尊の御両脇に安置する両菩薩さんですが、

ご本尊の阿弥陀さんよりも実は手間が掛かります。


こちらを見て頂けたらよくわかります。




まず、肘裏と肘から垂れる天衣が付きます。

あと、前頭部に、観音像には化仏、勢至像には水瓶が付きます。

そして、観音像の持物の蓮華が必要となります。


さらに、漆箔仕上げということで、

両肩を分離できるように製作しています。

後の工程の【下地】【漆塗り】【金箔押し】【金粉蒔き】の工程において、

隅々まできれいな仕上がりになるよう、

このように各パーツが分離するようになっています。









どのように仕上がっていくのか、また改めてご紹介していきます。

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