日々雑録

モノづくりの現場から5「弊社谷口の工房から」

弊社谷口の工房から・・。

本日は、弊社工房からです。

現在、ご修復のご依頼で大小約20躯のお木仏をお預かりしております。
その修理の多くは、復元修復。
下地を除去し、木地の状態に戻す修復です。

下地をコツコツ丁寧に除去し、製作当時の彫上がりの状態に戻す。
・・ということから復元修復という表現を私はしています。

こちらは、下地除去中の写真。

濁った水は、膠と胡粉の色。
接着剤と使用されてきた膠は水性。
下地も胡粉と膠を水で溶いた下地が使用されているので、
時間は掛かりますが、生地の状態、彫り上がりの状態に戻すことができます。

除去した金箔・漆・下地の層。

コツコツ地味な作業ですが、

1年の半分はこういった作業をしているような気がします。

修理の第一歩。

復元修復はここから始まります。

記事一覧|2016年01月

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