日々雑録
ブツネタ159 「光背に墨書き」
2010/04/19(月)
ブツネタ
立像6寸の阿弥陀如来像をご拝命頂きました。
阿弥陀さんは、漆箔仕上げの立像6寸。
時間をかけて制作した拘りの仏さんでしたので、
その拘りをご理解いただき、気に入って下さったことは非常に嬉しい限りです。
そして、その阿弥陀さんに安置する台座と光背は、
これまた、拘りのもの。
ワインのように長らくあたため置いていたもので、尾州桧製。
特に、光背は意匠といい仕上がりといい、自信作です。
・・・で この光背
このあと、漆塗りの工程に移るんですが、
今回、
施主様のほうで、光背の木地の段階で墨書きをされました。
裏側にも銘書き、願文を書かれました。
漆箔の仕上げなので、この墨書きは隠れてしまいますが、
施主様の願いが込められたこの墨書きは、永代消えることはありません。
そして、一緒におられた小さな僕ちゃんも筆をとって一筆☆
上手に地すき部分にサイン☆
なかなかの腕前☆
遠い将来に、復元修理が施された場合、
樹くんのサインは、なかなかの話題となることでしょう・・・☆