日々雑録

☆彫りあがりました★37 「檀像・阿弥陀如来像」

2011/04/02(土) 彫りあがりました



彫り上がりました。


老山白檀で彫り上げた立像5寸の阿弥陀さん。





稀少な白檀。

5寸の木取りも残り僅かとなりました・・。






この阿弥陀さんは、この後、截金を施します。


檀像の場合、

素地のままか、衣に金泥描き(金粉を膠水で溶いて筆で描く)か、

截金(金箔を3,4枚焼き重ね、それを小刀で切ったり、型抜きしたものを

フノリと膠を使用して接着して文様を表現する)の3通りの仕上げに分けられます。



昔は、金泥描きも多かったのですが、

近年は、截金仕上げを求められることが多くなりました。



截金は金泥描きと比べ、価格は高くはなりますが、

筆で描く金泥描きと比較すれば、

例え腕の良い彩色師さんが描かれても、截金の金線には勝りません。


また、金粉を膠で溶いた金泥の金色は、

截金の金箔の金色ほどの、艶・光沢が出ません。


決して、金泥描きを否定するわけではありません。


ただ、白檀の独特な褐色に截金の金箔が、

とてもシンプルながら、いつ見てもすばらしく、

白檀にはこの仕上げが最良であると確信しています。



ですので出来る限り、当方では

截金による仕上げを推奨しています。





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