日々雑録

ブツネタ413「灯篭台の製作①」

2017/06/12(月) ブツネタ



灯篭台を製作させて頂きました。




灯篭台ってどうしても脇役にみられがち。。
台灯篭を追い抜いて、台の方が主役にはさすがになれません。


なので、灯篭台の種類って他のに比べてバリエーションが少なかったりします。




今回製作させて頂いたのも一見普通っぽいのですが。。




こちらは図面。




繰型の部分。特に珍しくもなく、、という感じでしょうか。



そして、もう1枚。

六角型の灯篭台ということがわかります。



他に。。

そう、格狭間と裏板の部分が円を描いています。

今回、上下框は六角ですが、格狭間にアールを付けました。


ほんで?
という感じかもしれませんが、


通常の平らな板とアールの付いた板では、手間がかなり違ってきます。





2枚の板を矧いで、かんなで削ってアールを付けます。



こうやって置くと、




こんなんしたくなったりもしますが、



格狭間とその裏の板共にアールを付けるので、


手間が掛かることは理解して頂けると思います。



脇役的な灯篭台は、例えば今回のような六角型の場合、

前側三方のみに繰型を設け、

後ろ三方を無地(繰型なし)にしていることが多いです。

今回は四方造りとしているので、

格狭間板とその裏板が12枚×2ということになります。


こちらは上框。
天板の中央にはコードを通す穴が空いています。

あと手間の要る工程が、このミゾ。
格狭間板を固定するミゾになります。

これもやはり、アールになりますので、直線と比べると手間が要ります。





こうやって眺めてみてると、

電車を走らせてたくなります。





さて、木地の完成がこちらです。









続きは次回に。。。


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