日々雑録

ブツネタ474「お西木仏点検の阿弥陀像①」

2021/12/22(水) ブツネタ

 

本願寺派(お西)の御木仏点検を含むご本尊製作のお仕事 をご依頼頂きました。

 

5年くらい前までは、定期的に木仏点検のお仕事がありましたが、近年は激減・・。

 

とはいえ、かたまるときはかたまるもので、

来年は、お西の点検と、お東の点検が1件ずつご依頼を受けております。

 

 

お西の場合は、

御木仏と御台座と御光の全てが点検の対象となり、

点検は2回に分けて、1次審査は写真審査、2次審査は現物審査があり、

その審査に通ると、ご本尊と御光にご門主印が押印され、證書が授与されます。

↓ 詳しくはこちらで ↓

ブツネタ97「木仏お裏点検~お西の場合~」

ブツネタ96「木仏お裏点検~お東の場合~」

 

 

ということで、まずは彫り上がりまでをご紹介します。

 

 

材は、木曽桧。 身丈は1尺2寸。

 

 

差し首の構造。

そして、像内は内刳りをし、内部を空洞することによって、重量の軽減や干割れの防ぎます。

 まだ粗彫りの段階です。

 

 

 あと、内刳りすることによって、

像内に納入品を納めることができます。

 

 

 

像内納入品は、毎回ご提案をさせて頂いています。

修復の時もですが、新誂の場合はなおさらです。

 

理由の一つとして、

まずは、より関心を持ってもらう。

 

その納入した事実を後世に伝え、

次の代、またその次の代の方にも関心を持ってもらう。

 

今回も施主様にご提案し、納入することになりました。

 

納入品は、墨書きをした和紙。

パラフィン紙と緞子裂で包み、差し首部分から内刳りされた像内に納入しました。

 

 

 

 

そうそう、内刳りといえば、お顔もです。

 

 

 

刳ったお顔の内部から玉眼のレンズを取り付けます。

 

 

 

レンズは石英製。

弊社では、透明度の高い石英製レンズに拘っています。

こちらの要望に応えて下さる職人さんには感謝。

今年は数えてみれば、年間で15枚のレンズを作って頂きました。

 

 

 

そして、こちらが彫り上がりです

 

 

 

下地をして漆を塗って、金箔(肌にはさらに金粉を蒔いて)で仕上げますので、

木地(素地)仕上げよりも、彫りは深く彫り上げます。

 

下地や漆、その後の金箔、彩色の工程までを考えたうえで、

各工程が最善を尽くし、良い仕上げを目指します。

 

 

 続きは次回に完成までをご紹介します。

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