日々雑録

モノづくりの現場から15「木地師の工房から」

 

木地師の工房から。

 

 

現在、足に特徴のある机を2種、製作中です。

 

 

近年は、ド定番の仏具製作(新誂)は少なく、

カタチが特殊であったり、仕様が複雑であったり、

比較的、難しいお仕事が多いように思います。

 

 

そういったお仕事の場合は特に、円滑に仕事をこなすために

職人との綿密な打合せは欠かせません。

 

 

 

 

こちらの思いを具体化するために、図面を用意することは有効です。

 

ですが、図面だけではわからないところも多々あり、

製作を進めていく中で、その都度職人との仕様確認が必要になります。

 

 

今回の場合ですと、

足の細さが、現物でも確認したいところなので、まずは見本を製作し、

ああでもない、こうでもない言いながら、ほんちゃんに掛かっていきました。

 

 

 

 

カタチが変わってもやることは同じです。

 

図面を作成はしても、やはり仕事を進めながら細部を確認しながら仕事を進めます。

 

 

足の見本を先に用意して、

もうちょっと、いやまだもう少し、と言いながら

カンナで削ってもらって、足のラインを決めていきます。

 

 

経験豊富な木地師さんの目と、まだまだ浅学ではありますが私の目と、

良いものを作るためには複数の目で確認し合うことが必要であると思っています。

 

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