日々雑録

モノづくりの現場から14「金工の工房から」

 

ちょうど1ヶ月前、説相箱を製作中という記事をあげましたが、

モノづくりの現場から13

 

現在は、金工の作業に移っています。

今日は金工の工房からです。

 

 

今回は通常の説相箱の造りと違い、

重厚で金具の厚みにこだわる特別なお仕事になっています。

 

格狭間に嵌まる繰型。

厚さ7㎜の銅を、金工用の鋸で抜いていきます。

火を入れてなますものの、これだけの厚みがあると簡単には切断は出来ません。

 

木工のように電動の糸のこ盤で切れれば楽なのですが、

回転数が合わないので、地道に手で挽くしかありません。

1個の外側を抜くのも数時間かかります。 それを14個です。

 

 

 

切断したら、ヤスリをかけて断面を整えます。

 

 

型紙を貼って抜いているので、全てがほぼ同じですが、

プレスや電鋳なら同じものが多量に生産できるのでしょうが、

一つ一つ手で抜いているので、ほんの僅かですが若干の違いが生じます。

 

各繰型にあわせて、本体木地の格狭間も抜きます。

木地と銅が隙間なく作るのが今回の重要なポイントの一つです。

 

 

 

さて、銅の繰型はまだまだ、続きがあります。

さらに片側に1㎜の銅板を蠟付けして、

 肩となる1㎜の覆輪(糸面)となる部分を接合させます。

 

 

 

このあと、外側同様に内側も手鋸で抜き、

覆輪となる1㎜の銅板も切り取って処理することになります。

 

通常仕上げとは数倍、いや数十倍大変な作業です。

 

 

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