日々雑録
ブツネタ421「厨子の木地が仕上がりました」
2018/04/03(火)
ブツネタ
厨子の木地が仕上がりました。
今回は扉なしの春日型厨子になります。
サイズはかなり大きめ。
浄土宗の身丈3尺(90㎝)の阿弥陀如来立像を安置する厨子なので、
戸丈(柱丈)は5尺あります。
扉がない分、あっさり見えますが、
漆塗り、金箔、錺金具、彩色の加飾で重厚さは増します。
写真ではわかりにくいですが、
屋根の張り(幅)は5尺(150㎝)あります。
屋根のアールを出すには、カンナを使用しますが、
これだけ大きいとそれなりに時間が掛かります。
今回はサイズも大きいので、
正面は三間仕切りとし、脇は二間仕切りとしました。
連子は透かしで。
見た目の良さももちろんあるのですが、
側面からも灯りがもれて、内部の金箔がほんのり明るく・・・
そんな、相乗効果も狙えます。
隅をきれいに仕上げるために、取り外して仕事を進めます。
錺金具の型取りをして、早々に塗師の工房へ。
納期も間近。梅雨に入るまでには納めたいです。。