日々雑録

ブツネタ226 「雪見型の仏器台」

2011/04/05(火) ブツネタ



ヒトデみたいでしょ・・。








これもれっきとした仏具。




浄土真宗西本願寺派で使用される“雪見型仏器台”


それを底から見た写真です。





雪見型は、石灯篭で昔からある形式。





その石燈籠の雪見型から、

意匠を引っ張ってきたのかな・・と思いますが、

由来なんかはわかりません。




笠や火袋、脚なんかも面影はありますね。





雪見型仏器台のお仕事は頻繁にはないので、


木地師さんとの細部にわたる打ち合わせを行い、

新たな図面を描き、制作に掛かってもらいました。









材は、尾州檜を使用しました。

高さで5寸。



仏具としては小さなものですが、なかなか手間の要る仕事になります。





脚の部分の面取り。小さいだけに大変。








木地仕上げではなく、塗り下の木地ではありますが、


木地師さんが丁寧な仕事をしてくれはりました。






高さ5寸の雪見型仏器台。


小さくたって、

塗師・蝋色師・蒔絵師・箔押師・錺師・・

と、あと⑤工程の職人さんの手に渡ります。



じっくりと手を掛けて制作したいと思います。



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ブツネタ231 「雪見型が塗り上がりました。」

ブツネタ237 「雪見型★蝋色仕上がりました。」

ブツネタ256 「雪見型仏器台も完成。」



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