京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ450「白檀の木取り2020」

2020年07月17日(金)


これまでにも同じタイトルで2度ご紹介をしてきました。



白檀の木取り 2015年 と、2018年 と。


前回は、使える部分が少なくて、その後彫刻をし、ご縁を頂き、

また新たな仏さんを製作するために、白檀を切ることにしました。



とうとう最後の白檀の丸太。。。


この丸太には思い出があります。


長い間、弊社のベンチウォーマーでいてくれた丸太。

これまでの白檀は、特殊なルート!?で入手した材でしたが、


今回の丸太は、香木屋さんから入手した言わば正規ルートで仕入れた白檀。



ですから、それなりに高額で手に入れた材です。



切らずに置いておけば、かなりの価値があり、

展示用としても店頭に置いていたくらいです。


切ってみないとわからない。

前回もそうでしたが、割れ、節、木目など、仏像用の木取りには、



かなりのリスクがあります。

楽しみでもありますが、結構リスクもあるので正直怖いです。


このままでしたら、高値で買い取ってもらえるけど、



彫刻用として使えない場合は価値が下がります。





とはいうものの、

仏さんを彫刻するために購入したわけなので、



切るという選択肢しかないのですが。



弊社で製作する白檀の仏さんは、
圧倒的に立像の阿弥陀さんが多いです。

今回も新たな立像のお仕事が入り、切ることになりました。



近年は立像は5寸がほとんど。



6寸はもう無いかもなんて考えたりもしてました。

大きい型紙が立像6寸、小さいのが立像5寸です。








6寸1体取るのか、5寸を2体取るのか、そんな選択に悩むこともしばしば。




どこで切るかは非常に難しく、最後は運任せです。。









ああああああああ!

この中央にある割れが悔しい。。。

そして放射線状に走る細かい割れも。。。



中央の割れが痛いですね。

この割れを外してどう木取りするか。




先ほどは型紙を置いてましたが、

今後は断面でみるとこのような感じになります。





上の左側が立像5寸、 上の右側が立像6寸、







そして、それらの下側の大きいのが座像3寸用の木取り。




今回の丸太は節が極端に寄っていたので、

割れを外しても、なんとか座像の木取りも可能ですね。



ただ、

座像1体取るのと、立像2〜3体取るのを計りにかけるとなると、

やはり、立像を出来るだけ多く取るのが常です。

それだけ、白檀の座像はより希少なわけです。





今回木取りしたのは丸太の半分。

立像6寸が2体。5寸が2体。

座像3寸が1体。2寸5分が1体。


白檀の挽き粉にまみれて、とっても贅沢な気分です。