京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

株式会社 京仏商 谷口 京の仏具匠・谷口谷口へようお越し
仏像を彫る特別対談日々雑録製作事例谷口のこと
お問い合わせリンク集サイトマッププライバシーポリシー
日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ221 「摺りあげちゃいます★」

2011年03月18日(金)




ちょうど1年前に登場したオリジナル位牌★ 無地楼門(通称ムジローちゃん)★

ブツネタ155「ムジロー★トリオで登場!」



今回はカルテットで登場。

大きさと仕上がり状態はバラバラですが、少しご紹介します。





向左から


札丈3寸5分◆木地に、まだ途中ですが摺り漆を施した状態。


札丈5寸◆溜漆を塗り、蝋色を施した状態。


札4寸と3寸5分◆消粉(金粉)を蒔いた状態。完成品。
5寸と同じ溜漆ですが、こちらは赤いめです。
中塗り次第で、色の調整が可能です。



こちらは5寸のムジロー。




札の厚み部分を見て頂くとよくわかりますが、

他の蝋色を施した箇所と比べて、艶が違います。

この部分を含め、“金”になる箇所は、

“摺りあげ”という工程を踏んでいます。




“摺りあげ”は、蝋色師さんでの工程。

平面上の刷毛ムラ等の僅かな凹凸を、

炭研ぎ等で平らにし、後の工程である箔押しに際し、

仕上がりをより良くさせる意味があります。





で、仕上がれば



こうなります。



あと、ムジローだけに

楼門の“あげうら”部分も・・・




“摺りあげ”工程を踏み、

こちらには“消粉”ではなく、金箔を押します。







通常、“摺りあげ”といえば、









厨子の内部など、箔場の広いところに施します。



それに比べれば、

とても小さな仏具である位牌。


でも、我らのムジローちゃんは、

とことん愛情をかけて制作しております。