京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ300 「幢幡☆箔押し〜完成まで★」

2012年06月08日(金)



幢幡・・。 その仕様に依るのですが、結構な手間と時間を要します。


〔效

錺金具型取り(以後制作)

L敖

ぜ薪匹蝓焚蔀蓮

ズ命А碧楝里砲發蠅△押

漆塗り

Ф眷鷁

┷命А閉刻に彩色)

錺金具打ち、仕立て




・・と、簡単に言うとこういった流れなんですが、

ブツネタ282 「幢幡に盛上げ(もりあげ)」 では、

漆塗りまでをご報告しました。 その後は、箔押師の手に渡り、






全体に金箔を押していきます。

金箔の接着は漆。
上の写真は摺り込んだ漆をムラなく拭き取っているところです。

僅か表面に残った漆で金箔を接着させます。
下の写真が金箔を押しているところですね。






さて、幢幡の上幡(かみばた)と呼ばれる部分。

木地段階での写真で説明しますと、







この部分。



この上幡には、二重の枠がありますが、

内側には切り抜いた文字を入れることは、

ブツネタ279 「幢幡(どうばん)製作中★」 でご紹介しました。



その後、この通り、文字を抜きました。







この抜いた文字には群青の岩絵の具を蒔き、

その後は改めてご紹介するとして・・・、





一方、外側には、



唐草の彫刻を施し、




こちらにも漆を塗り、金箔押し。




その後、淡く彩色を施し、






これを、6面×2の12面に取り付けていきます。




さて、ここまでは慣れたもんなんですが、

今回少々苦労したのが、抜いた文字の上幡への固定。


文字が一筆書きであれば、比較的楽な作業になるのですが、

ご住職の書かれた原稿通りに文字を抜きましたので、

文字がそれぞれ独立。 さらに文字自体が複数パーツから
構成されているものもあったりして、なかなか手間が要りました。


字を置くところは、金箔+漆+下地を除去して木地を出し、

そこに接着剤を付けて接着。

小さいパーツには接着面積が狭いので、針を埋めて固定させました。










幢幡の上幡への文字入れは、“盛りあげ”で表現されることも多いですが、

文字抜きしたほうが、文字がはっきりと浮き出て、断然格好が良いです。







うん、断然格好が良いです☆




そんなこんなで完成に至り、先日納入を済ませてきました。












瓔珞は木製ですし、

中幡、下幡の“盛りあげ”、上幡の文字など、形はオーソドックスながら、

拘って制作させて頂きました。