京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

【yomoyama −白檀−】 

2013年06月30日(日)



ビャクダン(白檀)のお話は以前にも【yomoyama】でお話したことがございますが、


今回、ちょっとしたニュースがございまして改めて白檀のお話をいたします。




まず、当社で製作する在家用(一般ご家庭用)の仏像の多くは、

尾州桧と白檀のどちらかの材で製作しています。


尾州桧は、素地の場合と、漆箔で仕上げる場合の2通りがありますが、

白檀の場合は、100%素地仕上げになります。


桧は、尾州ですから内地の木曽桧の厳選した材を使用しますが、

白檀の場合は、インドのマイソール地方で産するものが質・香り共に

高品質とされ老山白檀と呼ばれ、そちらを使用します。



その白檀の材が、入手難であることは周知の事実ですが、

20年程前にワシントン条約により、インド政府が伐採を制限し輸出を規制しました。



長年、輸入されていないので、規制される以前に入手した白檀を

大事に大事に小出ししていく感じでしたが、やはり限りがあります。





なんとか手に入らないか・・

白檀の入手は長年の課題ではありましたが、密輸以外では無理という結論でした・・。


7、8年前に、インドネシア産の白檀のお話がありました。

輪切りされた現物を持ってきていただきましたが、

香りはするものの、色と質で仏像彫刻には向かないという決断をしました。






そんな中、現在保有している白檀原木を、

もうそろそろ切らないといけないと、重い腰を上げようかと思っていたところ、

一本の電話が。




「長年保有していておられた白檀を、今後彫刻する見込みもなくなり、

どこかにお譲りしたいが、出来るなら御社で仏像を彫刻して欲しい。」



白檀のお話でした。




お話は順調に進み、

現物をご遠方より持ってきていただきました。




びっくりしました。予想以上に良い白檀です。


多少の割れはありますが、使えそうです。

ただ、切ってみないとわからないというのが現実。



基本、売買の目安として重量が基準になりますので、

割れや空洞部分に土を入れた合ったものもあったようです。

実際より高く買わされ、さらには土によって刃物が傷むといった

まさに泣きっ面に蜂のようなこともあったと聞きます。




決して安い買い物ではないので悩みました。




非常に悩みました。

切っては価値が落ちますから、切ってみていらないとは言えないんです。




ですから、非常に悩みました。


(あくまでイメージ図)





今、保有している白檀原木は32





当社の宝物です。
こちらは出来れば、まだ温存したい。





白檀の仏さんを作りたい。


白檀の・・


仏さん・・


作りたいっ!




(あくまでイメージ図)


非常に悩んだ結果、頂くことを決断。


総重量57

ここからいくつの仏像を製作できるのか。