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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏具修理の話17『太鼓台の修復』(全1回)

2019年06月21日(金)


今回はコチラの仏具の修理です。





パッと見、ダイソン ピュアクール風ではありますが、




れっきとした仏具です。

太鼓に関しては、仏具という枠だけでなく、祭事や神事でも使用されますが、

今回は寺院様保有の太鼓台ですので、仏具としての扱いになります。



今回、太鼓に関しては実際叩かないので古いままを残すことになり、
残念ながら太鼓は修理対象ではありません。 


太鼓台でよく拝見するのが、火焔部分が金属のもの。
銅地に金メッキがしてるものでしょうか。。

そういったものは、比較的新しく、量産できる部類に含まれます。
(そうでないものもありますが。。)



で、今回の太鼓台はそういった部類とは違い、比較的古い太鼓台でしたので
ご紹介させて頂くことにしました。





火焔部分は木彫となっています。

彫り自体は特別感こそないですが、まとまっていますし、

錺金具と違って、厚みがあって重みがあって格好が良いです。

宝珠の出具合なんかもいい感じです。




ただ、正面から見るとわかりませんが、

側面から見るとこんなに傾いていました。







経年による摩耗や木のヤセによって、ホゾが全く効いてないです。


塗り替える前に、その辺の調整は必要です。





火焔は1枚板。良材を使用していたので大きな狂いもありませんでした。



台の脚元。

足をクロスさせて十字に。





ゆるゆるになっていた溝に埋め木をして、

ホゾがしっかり噛むように。



そして、くさび止めでしっかり固定。

結局はこれですね。




ただ、木地のままだと不細工なので、見える部分は同様に塗ってしまいます。








特筆するほどではないのですが、

これでぐらつきもなく、ひっかりと安定します。



その後は、漆塗り。 

火焔は金箔にて仕上げるので、艶を消した箔下の漆、

ダイソンピュアクールは、蝋色で仕上げるので蝋色漆、

ピュアクの面には、艶有りの朱漆、

を塗り上げ、

一度、仮組みを行い、



その後、蝋色と金箔押しの工程を経て、完成に至ります。

房は、存在感を出すために若干大きめに。











火焔付きのピュアクールの修理報告でした。