京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ435「貴重な梅仏器台の修復」

2019年04月21日(日)



寺院仏具において、最も小さい部類に入る仏器台。

こちらはド定番の梅型仏器台。

高さ5寸。





面付きの梅型の天板に、湾曲した足が5本。

作るとなると手間が要る形状にもかかわらず、

仏具においては、比較的安価な認識。。。



それもそのはず、

ど定番になったせいで、海外製や樹脂製が大半となってしまい、

京都製作の対象ではなくなってしまいました。






昭和十一年の記録。

樹脂でもなければ、海外製でもなく。 なんかホッとします。



ただ、アホみたいに塗り替えるのではなく、

こんな小さな仏具であっても、出来る限り格好良く仕上げたい。。




わかりにくいかもしれませんが、

塗り替えると、現状よりも埋まってしまう面。

面はくっきりはっきりさせるのが格好良いのが当たり前で、






こんな感じで削ります。

この上から下地と漆が乗るわけですから、削っておく方が無難です。


あとは、塗師屋さんで漆を塗り上げてもらい、

天場は金箔でなく、蝋色で鏡面にして、




その後に、金箔押し。



もとは、内部には金箔なしでしたが、



80年ぶりに手を入れるのですし、

モノも小さく、金箔代は僅かなもの。




僅かなことで、グレードは大分よく見えます。







削った面はこんな感じです。



古くなったり、傷んでいたら、代用のものに買い替え。


そのほうが、安かったりしますが、大事に直して、後世に残す。

私共も出来る限り良心的な値になるよう、  

そして、良い仕事になるように努めています。