京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ203 「屋根付きの位牌・・・」

2011年01月15日(土)




ある位牌のある部分が当社にやってきました。






それは、屋根付き位牌の屋根部分。




昭和初期に作られた屋根付き位牌で、

屋根以外の部分にも、虫喰い等の損傷が確認できました。



今回、そういった損傷は気にされておらず、

この屋根のいち部分のことで、長年気にされていたそうです。




それがこの部分。




屋根の天場に丸い跡。


屋根付き位牌の多くは、屋根の天場に宝珠が付きます。

昔の屋根付き位牌には、宝珠が付かないものも時折見かけますが、

この位牌は、痕跡が残っているので、付いていたのは明らか。




お仕事としては小さい規模ではありますが、

私どもにうってつけ☆





・・・で  ★この箱☆ の登場です。







この箱の中には・・・


最近はなかなか活躍することが少なかったんですが、


寺院用の台座制作用に、轆轤(ろくろ)で挽いた擬宝珠がタンマリ入っています。





台座には色々な形状があるんですが、

中には橋の欄干を意匠に取り入れる場合があります。

欄干の柱の頭に付く宝珠を擬宝珠(ギボシ)と呼びますが、


そういった欄干の付く台座を制作する場合、

そこに付く擬宝珠は彫り出してもよいのですが、

轆轤(ろくろ)で挽くほうがキレイなのでこういった擬宝珠を作り置きしています。







宝珠は仏具において、多岐に使用されるので、

台座だけのためではなく、

こういった屋根付き位牌の亡失した宝珠にはもってこいという訳です。



これに漆を塗って、金箔を押して、古色を施して

屋根に固定したいと思います。