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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ24 『超レアな仏像と盆葺き蓮華座』(全3回)

2012年08月16日(木)



『超レアな仏像と盆葺き蓮華座◆ からの続きです。




まず、台座・光背から・・。


修理方法の決定後は、水に浸けて漆箔・下地の層を除去。

木地に戻して解体。








解体したパーツを再度接合し直し、

欠損箇所等の補作を行います。


反花(かえりはな)より下の段は、修復の対象とせず、

框座を新調。 楕円の木瓜型にしました。











木地修理後は、塗師屋さんの手に渡り、






胡粉下地を施し、






漆を塗り上げます。








一方、阿弥陀如来座像のほうですが、



内部の空洞化による今後の被害を避けるために、

まずは、内部の繊維質に樹脂を流し込み、硬化させます。





樹脂も何種類か使い分け、こちらは隙間を埋める樹脂を注入しているところです。






全体に行き届くように、膝前部分には、

左右から注射針を入れ、樹脂を含浸。






修理前と比べ、重量は重くなりましたが、

空洞化の著しい像内の不安定さは解消されました。








また、唇下から顎にかけての傷みは、

後世の修理によるもので、傷のツクロイで部分的に錆地を盛ったのが、

がさついたままになっていたようです。






その“がさつき”を刃物で除去すると、





金箔の層が出てきました。

この金箔がオリジナル(制作当初)だったと推測します。




表面を研いで、整えた後は古色。














仏像の修理はこれで完了です。




そして、盆葺きの台座と光背も、金箔押しの工程が完了し、

新調した框座には金具を打ち・・・完成。










そして、お仏壇内に納入しますと・・・




このような納まり具合になります。




修理前はこちらです。



台座を低くすることで、若干ですが光背の見え具合も変わりました。





実際、仏壇の前で正座しご本尊に手を合わせてみると、

このような見え方になります。



良くなりましたね★





仏像の修理において、木造であるのが前提で考えていましたが、

今回におきましては、全くの見解違いでした。


どのような構造なのか、今回ほど調査に時間を掛けたことはありませんでした。

X線撮影などを経て、修理方法を選択し、

締切日までに修復を完了出来たことは良かったですし、

それ以上に、勉強させて頂くことが多い仏さんでした。 

忘れられない仏さんになることでしょう・・。



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修理のハナシ29 

『超レアな仏像と盆葺き蓮華座 

『超レアな仏像と盆葺き蓮華座◆