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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ303 「仏器箱・変わり塗り仕上げ★」

2012年06月16日(土)



仏器箱が完成しました。

ブツネタ269 「仏器箱の制作」 でご紹介した分です。



こちらは木地の段階での写真。


あっさりしたシンプルな形状ですが、

今回この箱を一風変わった仕上げにしました。



とはいいましても、

彫刻を施したり、金具を取り付けたり、蒔絵を入れたり・・ そういった

ことではなくて、




この後の工程は、塗師さんと蝋色師さんの手に渡るのみ。


そう、今回の一風変わった仕上げとは”変わり塗り”を施しました。



蠟色まで工程がある場合、その殆どが、

ブツネタ172 「経机完成しました!」 で登場した経机ような

漆黒の艶のある鏡面のような仕上りになります。



また、ブツネタ192 「奥床しい☆半艶蝋色」 で登場したのは、

蠟色仕上げまで艶を出さない奥ゆかしい半艶蠟色仕上げ。

当社でもこの仕上げは稀ではあります。




・・で、

今回の仏器箱ですが、

下地は堅地。布も張ってきっちり手を入れています。





そして、変わり塗りの正体ですが、

この見本板で比較して頂くとわかりやすいかと。




左が黒蝋色。黒ピカの鏡面仕上げです。

そして右が、今回の仕上げ The Lazara〜ザ・ラザラ〜(仮称)

乾漆塗りにも見えますが、また別の工法です。



大きな特徴は、質感。

触ってみたくなる、手に馴染むといいますか、多少のザラザラ感があります。

でも滑らかな仕上がりで、現物を見て触って納得する・・・

そんな面白い質感な仕上りなんです。






さて、今回のような仏器箱は、頻繁に持ち運びをされます。


その際、鏡面の蠟色仕上げになると、
使っているうちに指紋や手垢で汚れてしまいます。


ですが、この The Lazara〜ザ・ラザラ〜(仮称)ですと、

表面に指紋や手垢が付かず、そういった心配は解消されます。







職人さんが試行錯誤のうえ、仕上がった
この★The Lazara〜ザ・ラザラ〜(仮称)★


写真では質感がお伝えしきれないのが残念ですが、

当社に来て頂ければお伝えできるように、

別の仏具をこの仕上げで制作してみようと思います。