京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ411「ろうそくのともしびとは・・」

2017年05月07日(日)



オリジナルで製作した木製の木蝋。

得意先様からのご要望もあって、地道に製作を続けております。

最初に製作したのは肩の丈で6寸強ほどでした。

ブツネタ364「京製の木蝋☆」


で、今回製作したのは、総丈で8僂箸なり小振り。
寺院用ではなく、一般のお仏壇用としての木蝋です。







木地は尾州桧。

この碇(いかり)型は、前回の時の形を縮小して製作しました。

このカタチで今後も継続します。


小さな木蝋ですが、4人の職人の手に渡ります。

木地→漆塗り→蝋色→金箔押し(消鈖蒔き)









木蝋自体に重きを置くことはないかもしれませんが、

火事への懸念でロウソクを使用しないご家庭も増え、
電気ロウソクを使用されるところもよく目にします。


ろうそくの灯は灯明なのですから、仏さまにお供えをするともしび。
ともしびとは浄火。浄火とは神聖な灯です。

その神聖な灯は、周りを明るく照らす仏様の知恵、そして慈悲の温もりを示します。

子供のころに、ろうそくの灯を消すときは息で吹き消したらダメ!と注意されました。
殺生した命を頂いた己の口から吹く息でその神聖なろうそくの灯を消したらダメ!とまでは言われませんでしたが、このような謂れを伝えることも必要なことかと思います。


家具調仏壇が多くなった昨今、
スイッチひとつで点灯するLEDランプは、手を合わす側の要望であって、
決してともしびではありません。

量産品の安価な朱塗りの木蝋もございます。
ろうそくを立てない場合は、木蝋を立てておくことを弊社ではお勧めしています。