京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

♪合掌♪手をあわそ院屬泙唇う日まで」

2014年05月19日(月)




今日も無事に1日を過ごすことが出来ました。


日々感謝、ご先祖様にも感謝です。


そんな思いを込めて、ご本尊、お仏壇に手を合わせましょう。


(今回のお話は、カテゴリーに迷ったんですが、

「また逢う日まで」というタイトルに至り、♪合掌♪手を合わそ となりました・・。)









まずはこちらの写真から。






先日、無事に納入を済ませた写真から・・。


今回のお仕事は、試行錯誤を繰り返し、何度もご提案をし直し、

長い長いストーリーがありました。




そして、

今回、第一次納入。


第一次・・?


そう、ストーリーはまだ終わりではありません。




塗り下(漆箔仕上げ)の仕様ですが、木地の段階で納入し、

機が熟した時に、漆箔で仕上げる・・・。



さらには、その折に台座を作り直し、同様に漆箔で仕上げる・・・。



ですから今回は、第一次納入。




このような流れは弊社も初めてで。


もちろん、それだけ施主様の思いも強いわけで、

我々と致しましても、熱意を持って応えさせて頂きました。




宗派は、浄土真宗本願寺派

お木仏は、

阿弥陀如来像 身丈9寸

尾州桧材

塗り下 寄せ木造り 内刳り 玉眼



台座・光背は、

八角 大仏座

舟形光背 宝相華唐草透かし彫り 光芒付き

尾州桧材

塗り下 光背は一木の彫り出し(光芒は別)






では、製作工程です。


仏身から、




木取り












玉眼の嵌入








仕上げ前







 


内部は、納入物があるので、膝下まで内刳りが施されています。






納入物とは、像内納入経。

驚きの畳2畳分の長さ。 施主さんが書かれました。





丁寧に書かれました。




我々も署名させて頂きました。

汚い字で忍びなかったです・・。 







油紙で二重に包み、







像内に納入しました。





完成写真は後ほど。 

次は、台座と光背です。




光背は、一木の彫り出しです。

さて、根本的なところから説明が要りますかね・・。






宗派は、浄土真宗本願寺派。 お西さんです。


お木仏は阿弥陀さんですから、

写真の舟形光背となると、浄土宗や天台宗・・? ということになりますが。



西本願寺の阿弥陀堂のご本尊の光背に合わせ、

浄土系で使用される舟形光背とし、


さらに、頭光部分に光芒を付ける別仕様としました。





図面ではこのようになります。






光芒(針光背)の固定をどのようにするかで、最後の最後まで悩みました。

木地仕上げで納めて終わりではなく、

いづれ、漆を施すことを考えなければなりません。



格好良く仕上げながらも、漆の仕上げを考慮して・・・

今回最も頭を悩ませたのはコレでした。



宝相華唐草の透かし彫りも、かなり手を入れました。

















では、お待ちかね、完成写真のお披露目です。



まずは、光背から。




先にも申し上げましたように、

光芒(針光背)をどのように固定するかで悩みました。



苦労話は、施主さんと仏師と僕の心の中に留めておくことにして、

長さといい、角度といい、全体的なバランスといい、

制作事例のない仕様でしたので、どのように仕上がるか不安もありましたが、

非常に満足いく仕上がりとなりました。



阿弥陀さま。

お像の雰囲気、ご意向を仏師に伝え、

その思いをもとに、仏師が施主様の思いを胸に彫り上げました。

ここが非常に大切であると私は考えています。



気が熟せば、こちらの阿弥陀さまは漆箔が施されることになります。


その折には、また私どものもとにやってこられます。


その頃には、檜も多少の時代色が付いていることでしょう。


長年手を合わされた重みで、納入前とは違うお像になられているのでしょうか。




またお会いできるのを楽しみにお待ちしております。


仏縁に感謝。ご縁を頂戴しまして有難うございました。