京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ27 『阿弥陀如来像・白蓮華台座修理』(全3回)

2014年05月10日(土)








さて、いよいよ完成ですが、ちょっとその前に・・。








こちらは、今回の台座に打たれていた錺金具。










八角の台座で、框の二段と、地擦りに6枚ずつ、計18枚打たれていました。


赤く括っているところは欠失箇所。欠失は、この1枚だけでした。












さて、スルーしていますが、


八角の台座で・・・、6枚ずつというところ、


ここを気になられた方が、いらっしゃったら流石です。











八角なのに、6枚?!


後ろ側の部分の金具が省かれているんですね。


この時代の台座では、よくある話です。




でも、それって、僕としては、非常に気になります。

修理が仕上がれば、抜けてる感があるんです。




ちなみに、こちらの写真は、過去に修復した台座です。
参考まで。




ちょっと違和感ありませんか?








今回、その懸念の解消の為、

既存金具を修理し、メッキ替えを施しました。

白で括った部分は新調。

赤で括った部分は、欠失分の補作箇所です。






本来であれば、これで十二分ではあるのですが・・・




で  す  が・・


いつもより少し思いが強かったせいか、



この錺金具が・・


すいません、イマイチなので、









角の曲げ具合が、気に入らんのです。


ということで、結局、作り替えることにしました。










錺金具ということで、装飾的要素が多いように思われがちですが、


台座の框に打つ錺金具は、

接合部の補強に、非常に有利です。


修理のご縁で、弊社にやってこられる台座を見てるとよくわかります。


金具が打たれていないと、

膠の接着力が弱まり、接合部分が離れて、
バラバラになっちゃうことも少なくありません。


時には、バラバラになって一部が亡失しちゃってたりすることもあります。


膠の接着力が無くなっても、金具が打たれているおかげで、
バラバラにならずにすんでいる例もありました。


ですから、出来る限りは金具を打つようにしています。


今回は結局は、各8枚作り替えました。






台座の金具で、えらく引っ張りました。


ようやく完成披露です。




























あと、ひとつ、


地擦りは、元々は金箔でしたが、


ここを金箔でいくと締まらないので、変更可能な場合は、色漆で仕上げます。


今回は、ウルミ系の変わり塗り(通称THE・ラザラ)で★









落ち着いた色合いと、艶のない強調しないところが良い塩梅です。






最後に、


台座は八方全てに、金箔を押しました。


金具も八方打ちです。 普通かもしれませんが、以外とされていないものです。










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