京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ305 「隅切春日型厨子」

2012年06月22日(金)



今日は、先日納入が完了した隅切春日型厨子のお話。


木地が完成した際に、ブログではご紹介しましたが、

ブツネタ273 「隅切春日厨子★木地仕上がりました」

その後は更新が途絶えていました。




木地の完成後は、

木彫、漆塗り、蠟色、金箔押し、彩色、錺金具 

6工程の職人さんの手に渡りました。








こちらは、香狭間に入る彫刻。

このあとは、漆箔を施し淡く彩色を施します。






続いて、塗師屋さんの作業風景。





厨子の扉に下地を付けているところ。

3尺8寸丈の扉。 なかなか大きい部類です。

蠟色の仕上がりを良く上げるためには、木地も含めて、

この下地が大きく影響してきます。





こちらは、屋根。 下地の砥ぎです。

下地を付けては研ぐ・・この作業を複数回繰り返します。





下地の工程後、漆を塗ります。




漆も数回塗りますので、乾燥させた後に、

研ぎの工程が入ります。

こちらは、厨子の下部(地覆)です。




塗師屋さんで上塗りが完了した後は、蠟色師さんの手に渡ります。




こちらは、扉の上部に位置する框。

蠟色師さんでの炭砥ぎ工程です。


その後、胴摺り、摺り漆、磨きの工程に入ります。



蠟色師さんの工程が完了すると、

今回はこの段階で仮組みを行いました。




最終の組み立ての際にスムーズに出来るよう、
調整を行い、問題等が無いかを確認します。

この工程が後々非常に大事になってきます。



金箔押しが完了すれば、

既に仕上がっている錺金具、彫り物や彩色のパーツを取り付け、




組み立てれば完成に至ります。





この隅切春日型厨子は中尊用の厨子として制作。

またその御両脇には、肖像二躯を祀る春日型厨子を制作させて頂きました。


春日型は扉三方開き。

隅切春日型は軸廻し扉を大きく開けるように
出来る限り、軸穴を後ろ側の位置に設けました。




須弥壇上に厨子が3つ並び、荘厳をより立派に演出してくれる吊灯篭とも調和し、

ブツネタ289 「八角型溜漆塗り吊灯篭★完成」

全体にバランス良く仕上げることが出来ました。