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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ414「灯篭台の製作◆

2017年06月20日(火)




前回からの続き。


灯篭の引き立て役である台灯篭。

もちろん灯篭が主役なのには変わりありませんが、
折角、ご縁を頂きましたので、自分なりに数点要所のある台灯篭をご提案いたしました。


近年は、地震に備えてというお言葉を耳にします。

出来ることに限りはありますが、今回も灯篭台には縁をつけました。




灯篭は、本能寺型。 燈籠の地覆は六角。

ですので灯篭も框は六角な訳です。







これで万全という訳にはいきませんが、

台からずれて転倒というのが少しは防ぐことは出来るのかなと思います。
まずは、地震が来ないことを願うばかりです。



さて、最大の要所である格狭間板のアール。



格狭間板にアールを付けることで、視覚的にどう見えるか・・。





木地の段階では、わかりにくいのですが、

漆を塗り上げた後、漆の艶に光が反射して、

「あれ、ここ丸くなってるやん★」と思わせるのが今回の狙いです。






格狭間板は黒漆の蝋色仕上げですが、


裏板は今回も、変わり塗りの「The Lazara」で仕上げました。

ネーミングこそユーモア溢れ、少し失笑をかいそうですが、

こちらの仕上げも砥ぎ上げていますので、
通常の蝋色仕上げよりも断然手間が掛かります。



この「The Lazara」名前の如く、肌触りがザラザラしています。

ただ、砥ぎ出ししているので。凸部分は一定になっています。

また、表面が鏡面でないので、指紋が付きにくく、



また艶を消した場合は、岩絵具を蒔いたようにも見えます。


岩絵具と違う利点は、水拭きも可能ということ。



具修理のハ・ナ・シ5「新・拘り満載の卓修理 」

ブツネタ385「礼盤の格狭間は・・・」



今回は光の反射のことを考慮し、艶を出した仕上げとなります。

完成がこちら。







あと、灯篭台の場合、6面あるうち、前側3面を格狭間入りとし、

後側3面を無地板、もしくは真後ろ1面を無地板にして、

言わば省略することも多いのですが、四方正面としております。




こうやってみると、やはり灯篭台は脇役なのかもしれませんが、

本能寺型の台灯篭を命一杯引き立ててくれました。