京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏壇修理のハ・ナ・シ3 『京仏壇の部分修理◆(全2回)

2014年03月04日(火)



さて、前回からの続きです。

部分修理のお仏壇。その各部をご紹介します。




まずは、障子の窓。 七宝透かし箇所です。




欠損箇所を補作。



こう見ると、結構欠けてますね。






この4枚は、全て漆を塗り替えて、金箔を押し替えました。










そして、同じく障子の腰に付く枠。

矧ぎ部分(4隅の接着面)の遊離による漆の剥離が生じていたのは4枚中2枚。




接合し直して、漆塗り、金箔押し。






当初、2枚のみの塗り替え予定でしたが、

残り2枚は磨きこんだのですが、その差は埋まらず、

結果、4枚とも塗り替えることになりました。

やってみないとわからない一例でした。






そして、雨戸です。



この雨戸は、

四方枠は黒、

地板は溜のようにも見えますが、欅の木地蝋色(木目見せ)です。

裏側(戸裏)は、枠が黒で、地板が金箔です。


この雨戸、通常であれば4枚とも取替えが必要な状態でしたが、

予算を考慮し、取替えはせず、

戸表の地板の塗りを黒漆に仕様変更することで、なんとかカタチにしました。






次に、内部の向板と両脇板。











こちらは漆を塗り替え、金箔を押し替えました。












塗り替えない部分は、掃除を行った後、

拭き取りや磨きこみを行いました。











ツヤの違いを見ていただくと、だいぶ変わるもんでしょ。




鋲を抜いて金具に傷が付かないように外し、磨いた後に金具を打つ。

結構、時間の掛かる作業となります。






あと、下段と〆敷居の塗り替え。

下段は元通り黒でしたが、〆敷居は溜系の色が塗り替えると合いませんので、







〆敷居は黒漆に変更。

比較してみてください。


↓コチラは修理前↓



違和感はもたれないと思います。

黒以外の色漆の場合、色を合わすのは不可能ですので、

今回の場合は、溜漆より、黒漆で仕上げるほうが正解だったと思います。





金具は、雨戸のみ修理を施し、






漆で色を焼付けをし直しました。






障子の紗も張替えです。







最後にご本尊の台座の別台。





この後、黒漆を塗って仕上げました。





こちらは納入後の写真です。




古さと新しさの両面が融合するお仏壇。

全てのお仏壇で、こういった部分修理が該当するわけではございません。


ただし、修理方法は1つではないので、

様々な角度からのご提案が必要であると考えます。