京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ336 「肉髻珠を瑪瑙で!!」

2013年06月23日(日)





結構前から願望としてはあったんです。





どこで依頼しようか。

いくらかかるんだろ・・。



そんなこと考えて

なかなか腰をあげられなかったんです。





当社で仕事をご依頼されるお客様は、

かなりの拘りを持たれた猛者が多く、



そんなお客様のご依頼が重なり、

阿弥陀さまの肉髻珠が議題にあがりました。




頭の頂きの肉が隆起して髻(もとどり)の形を成し、

その肉髻部分には赤い珠が嵌入されますが、

その殆どが、水晶もしくはガラスの透明な珠で、

底を赤く塗って赤色を表現します。






螺髪が群青色で、肉髻珠は赤色。

しかし、側面から見ると・・





ん、赤色・・?

ということになるんです。





そんなことは当然。 仕方ない。

そんな風に考えるのが普通かもしれません。




ようするに、どの角度から見ても赤に見えるよう、

“肉髻珠を瑪瑙で製作”

に挑戦してみました。




いろいろと尋ねました。

でも、なかなかやってくれそうなところが見つかりません。

この拘りは、長年の思いではありましたが、

あまり費用をかけるわけにもいかず・・。





そんななか、ようやく引き受けてくださる方を見つけ、製作を依頼。

待つこと半月。



現在、修復中の珠を元に製作して頂きました。

左が今回製作した瑪瑙の珠。右は既存の水晶の珠です。




きれいに作ってくださりました。

この珠は立像1尺7寸の阿弥陀如来像で使用する分ですが、


実は、立像6寸〜1尺くらいまでで使用する肉髻珠も依頼をしていました。



それが左の珠です。

底に色を塗っているのがわかると思いますが、

通常はこのようにして嵌入します。




ですが、

結構頑張って頂いたんですが、
今回はこの小さな珠になると出来ないということで断念。




また、新たな職人さんを探しております。

乗りかかった舟、 

ここまできたら絶対 「肉髻珠を瑪瑙で!!」 を実現させたいですね。





ちなみに

現在修復中の阿弥陀さん(木地修理が完了した段階)に、
瑪瑙の肉髻珠を入れてみると・・




まず、こちらは既存の水晶珠







こちらが瑪瑙珠☆





作ったけど、見慣れないせいか違和感も少し感じ・・




もうちょっと透け感があったほうがいいのかなと・・

思ったりもしますが、仕上がれば絶対こっちのほうが良いはず★



色々と試行錯誤してみたいと思います。