京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏具修理の話23『六角仏台の改造修理』

2020年06月26日(金)


今回は仏台(ほとけだい)の改造修理をご紹介します。









仏台。。 字のごとく仏さんの台です。


とはいっても、台座ではなく、台座の下に置くかさ上げの台。


正式な呼び名があるわけでもない。






そんな決して主要でない仏具である仏台がこちら。






ぱっと見、灯篭台かとも思える六角の箱台です。

5面に金箔と蓮の彩色が描かれていて、

なかなか手を入れられた仕上がりです。






この上に乗る仏さんの台座と光背は、以前に修繕させて頂きました。

仏像修理の話61『後世の修理で様変り 



仏像修理の話62『後世の修理で様変り◆








その時から思っていたことですが、

高さ2尺以上ある仏台のおかげで、

ご本尊のお顔が、来迎壁下の虹梁あたりに位置していて、




その高さに関しては、違和感を感じておりました。





そして、別件でお伺いした折に、



限られた予算の中で、何かできないかとご住職と話になりまして、


仏台のご提案をさせて頂きました。





とはいいましても、


幅 480mm

奥行345mm
高さ340mm(変更後)


の台を新たに製作する予算はなく、


既存の台を高さを縮めて、金箔や彩色はほどこさないものの、

漆を使って、上品に仕上げることをお約束させて頂きました。







金箔を拭き取り、台を半分の丈で切断し、天板を固定。









既存の塗りを生かし、


新たに取り付けた天板部分を下地と中塗りを施したうえで、

石目風の変わり塗りで仕上げました。











鏡面の蝋色仕上げとは違いますが、

塗り面を研磨しているので表面は平滑です。

これまでに何度も、この変わり塗りは紹介してきました。


ブツネタ303「仏器箱・変わり塗り仕上げ★」

ブツネタ339「別製木瓜厨子★もうすぐ完成」

ブツネタ385「礼盤の格狭間は・・・」

ブツネタ386「骨蓮台仕上がりました」

ブツネタ414「灯篭台の製作◆

ブツネタ439「変わり塗りと金箔すりはがし」



まだまだ他にもありますが、きりがないので。。


ただ、色や艶、表面の粗さ細かさを使い分け、



多岐にこの変わり塗りを使用してきました。



一辺倒の塗りでなく、趣きがあり、上品さを表現でき、



また傷が目立たなかったり、曇りや汚れが目立ちにくかったり、


色々な長所があります。

動画で見るとより分かりやすいです。




高さはこの通り。

理想的な高さに落ち着きました。







製作元として、いろんな角度から、たくさんの引き出しを用意して、

より良いご提案をさせて頂くことが重要かと思います。