京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ235 「“青磁”の土香炉★」

2011年05月20日(金)




陶芸をしている友人の個展に行ったのが2月。

シンプルで上品な彼女の作品は、

僕自身ファンの一人でもあります。




仏具で陶磁器のものは少なく、

思い浮かぶのは、真宗で使用する土香炉。




その土香炉が必要な場合、

今までは、メーカーから仕入れる量産品で対応していました。

その土香炉が入る箱には“青磁”とハンコが押されていますが、

残念ながら青磁ではありません。 “青磁色”の陶器なんですね。





そんな青磁色に嫌気を持ちながらも、

本青磁で土香炉を制作したいという気持ちはずっとあったんですが、

そういった注文もありませんので、

なかなか制作は具体化しませんでした。




・・・で、その個展に行った際に、その話を相談。

思い切って制作の依頼をすることにしました。



シンプルな造りなので、

形状を決めるのにも結構迷いました。

なかなか各寸を揃えるのは厳しいので、

直径3寸と3寸5分に絞って制作。





まずは、轆轤(ろくろ)で成型した器と、







そこに付く足を別々で作ります。








その後、器と足を固定するわけですが、

この作業がなかなか曲者でした。







素焼きを経て、

最終、本焼きでは1200度以上で焼成。






そして完成したのが、コチラ。






香炉の小口は、ボテッと丸くならないよう

出来る限り、シャープに見せるようにしました。



あと、非常に迷ったのが足の形。

丸みを持たせながら、絞っての曲線。

そして全体のバランス。









宗派に関係なく、

上品な青磁の香炉を使って頂けたらいいなと思います。