京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

【niceですね!ァ 租景秦坐に倣って〜】

2009年07月23日(木)




前回ご紹介した四天王。








この写真は、その一部。


これが何か、タイトルでピン!ときた方もおられることでしょう。




実は、この四天王像を進める中で、

四天王の目は玉眼なのはもちろんですが、

今回、邪鬼の目も玉眼にしてみようと考えていました。


ですが・・・

施主様の奥様が、「邪鬼はかわいらしいのんが好みやわぁ」というご意向により、

リアルに見える玉眼はやめて、


彫眼で、瞳も彩色で表現する通常のやり方ではなく、

今回採用したのが、黒目の嵌入。





丸い玉に黒漆を塗ったものを嵌め込みました。


漆黒の色と艶は、さすがに彩色では表現できません。


よりユーモアを持たせるために、瞳は少々大きめにしました。



この漆黒眼の嵌入は、

東大寺戒壇院の四天王像をはじめとする
天平塑像に嵌め込まれた黒曜石の眼に倣って制作しました。


その後、東寺の兜跋毘沙門天などの平安仏にも採用され、

今なお、その黒曜石の瞳には力強さを感じます。


彩色が仕上がればどのような感じになるのか・・・。





瞳を取ると、少し不気味・・・。