京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

株式会社 京仏商 谷口 京の仏具匠・谷口谷口へようお越し
仏像を彫る特別対談日々雑録製作事例谷口のこと
お問い合わせリンク集サイトマッププライバシーポリシー
日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ345 「新調?いや100%修理です☆」

2013年11月03日(日)



先だって、経机を持ってご来店頂いたお客様がおられまして、

「さら(新調)にしたほうがいいかしら・・」ともおっしゃったのですが、

ご修復をお勧めさせていただきました。




今回の経机は、貫足型と呼ばれる経机ですが、

ぼく、この机好きです。

シンプルですし、足のラインとか、繊細なところが。



形状は違いますが、量産品に取替えるならば、

3万か4万ほどで買えるのでしょうが、

塗りは漆ではないですし、金箔の質も悪いのはもちろんのこと、

部分的にMDF(繊維板)やプラスチックが使われていたりします。


量産できるように、利口に?大量生産できるようにしてあるわけです。




一方、今回の経机は、

そういった小細工がない木製の漆塗りです。





漆の剥落がありますね。

木は呼吸をしていますから、

1枚板ではなく、複数の部材から作られている場合、

木が動くことで、こういった現象が起こりえます。





裏返せば、木製品ならではなのかもしれません。

もちろん、留めを入れるなどの工夫ををすれば、
こういった現象も100%ではないにしろ防ぐことは可能です。



最近、仏壇の引き取りが増え、中には秀逸なものもございます。

けれど、それが受け継がれることはなく、

残念ながら処分されてしまいます。



大きな仏壇が置けない。

アトツギがおられない。


仕方のないことと思いますが、

出来るだけ、先祖さんが残されたものは、修復をして

次の世代に残していただきたいと・・。



ものを売るだけの仏壇屋なんてどこにでもある。

葬儀屋さんが仏壇を売る時代ですからね。

ものを大事にする、修理して次世代に受け継ぐことを推奨し、
そんな修理が得意な仏具屋でありたいと思います。


話が長くなりました。

まだ修理前の写真です。









先代が接着されたボンドです☆

コレでなんとかバラバラにはならなかったようです。





以下は修復後です。

天場だけ蝋色仕上げにしました。











修復して正解でしたね。

やはり、直して使う価値のある経机でした☆