京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理の話34『左腕のない仏さま』

2016年11月05日(土)



こちらは、身丈1尺の阿弥陀如来像。





玉眼で、内刳りされた良く彫れた阿弥陀さん。


ただ、損傷が著しく、左から衣・手先が欠失。


他に、右手や螺髪など、部分的に欠損があります。




今回の修理は、欠損箇所のみを修理する現状維持の部分修理です。








右手は、後補のものでしたので新たに取替えることにしました。




材は、尾州桧材を使用。





左肩から袖にかけても同様に桧材で新補。


割り袖なので、木地修理の段階では接着はまだしません。












接着してからですと、衣の奥には金箔が入りません。


ですので、割り袖にして、衣の奥に漆を先に塗り、金箔を押すわけです。













僅かなことですが、きっちりと仕事がされているかいないか大きなポイントです。



そして、今回は像内納入品がございました。




小さな三つ折りに表装させて頂き、






油紙で包んで、



像内に納入です(^^)



こういった別途オプションが結構楽しかったりもします。
いつしか、この納入品を取り出されることが来るのか・・。




・・・で、
肩を接合し、その接合面の筋を埋めて漆を塗った後に再度、金箔を押す。




そして、最後に部分修理箇所を、古色で色合わせです。







得意な仕上げ方法☆ 満足いく仕上がりになりました。


実は、阿弥陀さんの修理と、
このお木仏用の台座・光背の新調もご拝命頂きました。


その台座・光背が、☆彫り上がりました★64 でご紹介したのが、
今回の阿弥陀さんの分でした。







頭光の唐八葉★





岩緑青彩色の截金(きりかね)仕上げ





こだわりがチラホラ。


そして、ご縁に感謝です。