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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

【niceですね!29 〜国産銘木の環〜】

2012年07月22日(日)




国産銘木での香合制作を、ここ3年半ちからを入れてきました。



これからも継続する一方で、別の作品をと考えていた矢先に、

以前、香合をご購入頂きましたお客様より、

袈裟及び絡子環の制作依頼を受けました。



法衣関係は、全く扱いがありませんので、

環の見本をお借りし、国産銘木で制作してみました。






今回制作したのは、

右から、神代楠  楓  神代欅  栃(4枚) の計10枚。




まずは、神代楠(じんだいくす)。






数百年から千年ものあいだ、埋もれていたとは信じがたい、

楠独特の香りは強く芳香しています。

人工的な着色ではない、天然の神代色。

こちらは、漆やウレタンをかけずに、木地のままでお使い頂きたい。






続いて、楓(かえで)。





非常に美しい木。

木目が波状に縮んでシワがよったように見える縮杢(ちぢみもく)が、

全体に細かく出ています。


木肌美しく、杢もすばらしいので、木地のままでも結構ですが、

出来れば拭き漆で仕上げたいです。






続いて、神代欅(じんだいけやき)。



神代色がすばらしく、存在感があります。

欅でこれほど細かい木目はなかなかお目にかかれません。

非常に良材な神代欅です。


木地のままも良し、

強度を上げるために少しウレタンをかけても良いかもしれません。





最後に、栃(とち)。



栃のみ、大小4枚制作しました。

楓同様に、すべてに縮杢が細かく出ています。


こちらの栃も、非常に良材で、

右側は、木肌の美しさがかなりのもの。




また左側は、縮杢の出方が半端なく、

ここまで細かく出るのはなかなかお目にかかれません。


やはり、材が素晴らしいので拭き漆で仕上げたいですね。











国産銘木の厳選した材料で、繊細かつ丁寧な仕事で仕上がった環。

是非、現物をご覧頂きたいです。