京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

株式会社 京仏商 谷口 京の仏具匠・谷口谷口へようお越し
仏像を彫る特別対談日々雑録製作事例谷口のこと
お問い合わせリンク集サイトマッププライバシーポリシー
日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ27 『阿弥陀如来像・白蓮華台座修理◆(全3回)

2014年05月08日(木)




前回からのつづき・・




下地を除去して解体し、木地に戻すところまでご紹介しました。








その後、お木仏は、玉眼を嵌入。




レンズを取付け、


内部から瞳を描き、







綿をあてる。


これが白目の表現になります。









あて木で綿を押さえ、





 


竹釘で固定。









レンズの丸みとか、


あて木の嵌り具合とか、きっちりとした仕事をされています。








こちらは胴体の内刳り箇所。


墨書きにて記録を残されました。










そして、木地修理が完成です。











台座・光背もこの通りです。
















蓮華(蓮弁)は、後の工程で作業がしやすいように、









蓮弁にはダボ式で固定が出来るようにしました。


(矢印の1枚は新調分です。)






その蓮弁は、修復前と同じく白蓮華としますが、


金線は、截金で仕上げます。






蓮肉と蓮弁を胡粉下地。









蓮肉の蕊は、漆を塗り、







金箔押し。









蓮弁には、水晶末を蒔いて、先をピンクに暈かし、截金仕上げ。




















続いて、お木仏ですが、




下地を付ける前に、和紙を貼って補強。












胡粉と膠の下地や、







砥の粉と膠の下地を使い分け、


ヘラ付けし、砥石で研いでいきます。















十二分な下地の工程が完了すると、


ようやく漆塗り。










いわゆる肩つぎの阿弥陀さん。


右肩の部分だけは、まだ漆を塗っていません。







接合してからでは、奥まで金箔を押せないので、


このように肩のラインで離して、







内部を先に、箔押しして







固定しちゃうんです。


この後に、右肩の接合部の筋を、


下地で補整して、漆を塗り、全体を箔押し。(肌の部分はさらに金粉を蒔く)




理にかなった方法ですね。


塗師 → 箔押師 → 塗師 → 箔押師


と何度も往復することになり、手間は掛かりますが、


きっちり仕上げるのにはこの方法がベストです。





台座と光背も同様に仕上げ、





 













次回は、いよいよ修復後をご紹介します。