京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

【niceですね!31 〜烏枢沙摩明王像〜】

2015年03月03日(火)




素敵なご縁を頂き、烏枢沙摩明王像の製作をご拝命頂きました。


烏枢沙摩明王は、世の中の一切の穢れと悪を焼き尽くす守護神とされ、

禅宗では便所に祀られることで知られています。



製作機会の比較的少ない仏さまですが、私自身は今回2度目。

身丈は立像8寸。  材質は尾州桧材。素地仕上げで仕上げます。



ウスサマさんは様々な像容があります。

お顔が一面であったり三面だったり、

腕が二臂だったり、四臂、六臂、八臂だったり、

眼も二つだったり三つだったり。



で、今回製作させて頂いたのは、

一面三眼四臂の立像としました。



では、製作の記録です。


まずは木取りです。 尾州桧材です。












こちらは、火焔光背の木取り。




1枚板です。 接がずにいけました☆


続いて、粗彫りから小造りです。












右足を上げている姿が、ウスサマさんの特徴の1つでもありますが、

この像容を見ていると、蔵王権現を思い浮かべます。

ザオウさんの足の蹴り上げは天地間の悪魔を払っているそうですが、

ウスサマさんも同様の意味があるのでしょうか・・。



ウスサマさんは、仕上げになりますが、

その前に、ウスサマさんを納める厨子のご紹介をいたします。



シンプルな厨子がご意向でしたので、

扉や脇板のない厨子をご提案させて頂きました。


そして、

尾州桧のお木仏が引き立つようにしたかったので、

内地の朴(ほお)材での製作をご提案させて頂きました。





朴の木ですが、少し緑がかった独特な風合いです。
(矢印の木です)




では、ウスサマさんの完成披露です。














きれいな削りです。

美しい桧に、年月が経って時代色が付き、

どのように変化されるか非常に楽しみです。



そして、厨子も披露しておきます。







朴と桧のコントラストがはっきり出て、

お互いがぼけることなく、引き立てることができました。


あくまで主役はウスサマさんですが、

めっちゃいいアシストを朴の厨子がしてくれた感じです。