京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ26 『太子像の加飾』(全1回)

2014年03月09日(日)



立像7寸の聖徳太子像が、今回の主役です。


修理といいますか、木地の状態で祀られていた太子像を、


極彩色にて加飾にて仕上げることになりました。






よく彫れています。 きれいな削りです。


今回のポイントは・・

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∋物の柄香炉が亡失しているので新調。

N虍廖幣)は、高さを調整、新調取替え。








まず、下地に掛かる前に、





顔(玉眼)、両手、右袖を解体。






玉眼は再度固定しなおし、瞳を描き入れ、








銘書きを残し、お顔を固定しました。





全体に生漆を摺り込み、木地堅めを行った後、

胡粉下地を施しました。






柄香炉は新調です。

不覚にも彫り上がりの写真を消してしまいました。

こちらは漆塗り上がり。








礼盤の木地段階の写真も消してしまいましたので、

いきなり完成の写真です。


畳は薄縁付きの繧繝縁。









こちらは、像内納入品となる書物。

差し首なので、像内に納入が可能です。




和紙に墨書きして頂いたものを、

油紙で包んで、糸で結び、納入です。











そして、完成写真です。








胸元の花の丸は、ご院さんのお気に入りの図柄を用いさせて頂きました。









立像7寸の聖徳太子像。

これだけの小ささで、これだけよく彫れたお像も少ないと思います。


左手が衣を持つところが、今回少々難問でした。




三角形の衣部分を取り付けてしまうと、

その内側が彩色出来ない上、左手の取り付けも困難になる。



先に内部を彩色してから、三角の衣を固定し、

接合部を再度下地で埋めた後に、再び彩色。



仕上がってしまえば、そんなややこしい工程があったなんてわかりません。

まあ、ここだけの話です。