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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ131 「京仏壇のご修復」

2009年11月08日(日)




京仏壇のご修復をご拝命いただきました。







板内2尺1寸の浄土真宗、西本願寺派のお仏壇です。



購入されてから40年余り経つものの、

保存状態は良好で、大きな損傷は見受けられません。



ですが、線香や蝋燭の煙による汚れや、





金箔のスレや錺金具の錆など、多少の損傷は見受けられます。



全てを塗り替えるという方法もありましたが、


先に挙げた損傷部のみを直せたら・・・という施主様のご意向により、


仏壇自体は解体して、錺金具も全てを取外しますが、

漆箔部分の全てを塗り替えるのではなく、

洗浄のみの部分と、漆を塗り替える部分を選りながら修理する方法を採りました。




まずは、従来の修理と同じく、解体し、錺金具を取り外して、













漆を塗り替えない部分である、宮殿や格天井、

欄間をはじめとする彫刻部分なんかには、特別工法による洗浄を施しました。









すべてにおいて、この洗浄方法がハマるという訳ではありませんが、


状態の良い漆箔においては効果を発揮します。


アルコールを使用するため、浸透を防ぎ、下地へ悪影響は最小に抑えられます。





汚れを浮かせて、丁寧に拭き取れば、本来の金箔の輝きを取り戻します。

塗り替えない部分については、ひとまず終了。



・・・ですが、当初塗り替えを予定してなかった部分でも、







矧ぎ目が遊離してきたり、









木地が反って、割れが生じたり・・・



そういった部分は、再度接合し直したり、木地を取り替えた後、

漆を塗り替えて、金箔を押し替えます。



今回の場合、他にも宮殿の柱の一部に損傷があり、漆を塗り替えることにしました。

パッと見、状態が良さそうでも、洗浄のみで可能かといえば、なかなかそういう訳にはいきません。





多くの部分は、漆を塗り替えて、蝋色を施し、金箔を押し替え、金具はメッキ替えや色付け替えを施し、

障子も、本金の竹屋町唐草の紗織に張り替えました。









「施主さまのご意向」 と 「損傷具合」 と 「予算」 に応じて、


様々な修理方法がご提示できると考えます。








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