京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏壇修理の話5 『明治期作の京仏壇・2回目の修理 戞柄2回)

2016年02月20日(土)




京仏壇修理のご依頼を頂きました。












いいお仏壇。


欄間(前挟間)、障子の形状からみて、一度修理の手が入っているようです。


明治期の京仏壇は、
こういった段違いの障子が多く、それに合わせての欄間が入っていたようです。



例えば、

こちらと




こちらのお仏壇は、


過去に修復させて頂いたお仏壇ですが、
どちらも、同じ欄間の形状をしています。







同じですね。




前回の修理は、昭和40年と記録があり、
その際に、オリジナルの面影を残しながら、修理されたのがわかります。

形は複雑ながら、彫刻や錺金具のレベルは昭和に入ってから向上し、
明治期のものは少し程度が落ちるのも共通して確認できます。


例えば、白矢印の金具は、上下で製作時期が異なります。
欄間枠の金具はオリジナル。 地金も薄く、彫りも程度が落ちます。


赤丸のクランク状になった箇所も2枚打ち。


こういったのが垣間見れるのは非常に面白く勉強になります。







他にも、例えば、


下段の3杯引き出しで、二重の隅木瓜の浮き面。


僕的には、
この二重の浮き面と睡蓮の蒔絵は、とっても素敵なんですが、


須弥壇なんかは、造り手が違うなと感じさせてくれます。
ですが、高欄は上手ですし、こちらは後補だな・・とか、
そんな感じで見てるだけでも結構楽しめます。









さて、修理させて頂き訳ですが、


京都の職人による昔ながらの工法で、真面目に直させて頂くと、


どうしても費用が高騰し、価格面で折り合いが付かない場合もあります。


ただ、こういった保存状態の良いお仏壇は、


部分的に現状のままにするとか、費用を削減していく手段もあり、
様々なご提案が可能です。





このお仏壇、最終的に以下のように写真のように修復が完了しましたが、
さてどのように修理をしたのかは、次回にご説明いたします。