京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理の話35『身丈2尺4寸・地蔵菩薩座像の修復』

2017年01月17日(火)


前回からの続き・・



驚きの像内納入品と、墨書きが、よりリアルな物語にしてくれました。




仏像の修理を賜った時、納入品はともかく、いつの時代かが判る墨書きを
施主様が期待されるということが多くあります。


割合からすれば、何もないことのほうが多いのが現実です。



木地修理を進める中、
黒く焦げたお地蔵さんを白布に巻き、像内に戻しました。






いつになるかわかりませんが、
また修理の手が入る際、きっと驚かれることと思います。




・・で、こちらが木地修理完了後の写真。






よく彫れたお地蔵さんです。


裳先と底板は桧材で補作。
他は虫食いなど、特別大きな損傷がなかったのは幸いでした。







木地修理完了後は、塗師の手に渡ります。


下地を付ける前に補強のための木地堅め。


一面に和紙を張り、生漆を摺りこみます。











前回の修理でも和紙は一面に張られていましたが、
生漆による木地堅めはされていませんでした。




底には、布を張ります。










座像の場合、最も矧ぎが切れやすいのが、大腿部。


底の布張りは必須になってきます。




この工程が完了して、ようやく下地の工程に移ります。


下地は最も堅牢な漆下地(漆+砥の粉)にて。







塗って乾かし研ぐという工程の繰り返しです。









そして、最終、胡粉白地を塗り、砥ぎ上げて、塗師の工程は完了になります。









台座と光背もありましたが、今回はお地蔵さん本体がメインということで・・。


それでは次回に、完成と納入までをご紹介いたします。