京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ36 「彩色?金箔?彩色!截金!!」

2008年05月26日(月)
今、修理中の台座の蓮華(葺蓮華)です。
洗浄して、木地の状態まで戻します。

修理のお仕事は数多くあれど、その状態や仕様というのは皆様々。

修理に携わることで、そのものの状態を肌で感じることができる…

ご依頼主に喜んで頂くのがまず第一ですが、我々にとっても非常にやりがいを感じます。

・・・で、この蓮華☆

上の写真を見る限り、緑青の彩色による仕上げ・・・

でも、部分的に金箔の部分があるのがわかります・・・

これは、漆箔仕上げの上から、彩色が施されているわけです。

このような例は、大変多く、木地まで戻さずして、現状からさらに下地を施して、彩色(又は漆箔)する…

それにより、下地や彩色(漆箔)の層が重なり、膨れ上がった状態になってしまいます。


☆さらに、下の写真をご覧ください☆

これは、先ほどの蓮華の洗浄途中の写真です。

金箔の連弁が1枚残っています。
これは、先程の彩色とその下地を洗い落として現れた金箔部分。

じゃあ、中央上部の緑色の連弁は、まだ洗い落とせてないん?

これはというと、上写真の緑青ではなく、金箔を洗い落としたら現れた緑青彩色。

じゃあ、黒い部分は?

黒い部分は、金箔を押すのに塗った漆。
黒色から1段階淡くしたねずみ色は、漆の下地(胡粉と墨)

じゃあじゃあ、茶色い部分は?

茶色は、砥の粉下地。最初に彩色された際の下地。

ですから・・・

下地(砥の粉)→彩色、下地(胡粉)→漆→金箔→下地(胡粉)→彩色

といような層になっていたわけです。

なんとまぁ・・・

えらい層ですなぁ・・・

さらに驚いたことに、
最初の蓮弁には、截金が施されていました(写真:赤矢印部分)

修理は驚きがいっぱいです。



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