京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ6 『維持修理と復元修理◆(全3回)

2008年08月05日(火)
前回より続き…

お木仏は維持修理、台座は復元修理…。

お木仏は、できるだけ現状を保って損傷部のみを直す。
台座や光背は、木地の状態まで戻して塗り替える。

我々の業界では、非常に多い修理内容といえます。

こういった復元修理は、文化財修理と主旨の相違があり、

「文化財」と「信仰の対象」という枠の中で、

どの修理方法が望ましいか、という点でいつも考えさせられます。


さておき、

【写真:上】は、その阿弥陀三尊像の中央、阿弥陀如来像。

脇の両菩薩の光背は欠失していたものの、阿弥陀像には、頭光の輪光から、光芒が四方に伸びる放射光背が、多少の損傷はあるものの残されていました。

台座は、3躯とも、最下部の小足と呼ばれる部分が欠失し、

全体的に、木寄せ箇所の接着力の劣化による遊離が見られました。

また、これまでに施こされた修理が、木地まで戻さずに、上から塗り重ねられていたため、肉厚のある、膨れた状態になってしまっていました。(特に蓮華が★)

そんなことから、台座・光背の復元修理が最も望ましいと判断☆

【写真:下】は、光背の洗浄、木地修理後の写真。

損傷が著しい部分と、欠失していたものを新補。(色が違うので、よくわかると思います。)

台座は、以前にこのブログで洗浄・解体後のものを紹介しました。



次回へ続く…