京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏具修理のハ・ナ・シ1 『木瓜厨子の修復ぁ戞柄苅寛鵝

2012年09月06日(木)





1年半ほど更新が出来ていなかった“木瓜厨子の修復”。


長らく時間が空いてしまったのには訳があるんですが、



これまでの分をおさらいして、

『木瓜厨子の修復 
『木瓜厨子の修復◆
『木瓜厨子の修復』


大詰めの今回は、完成までをご紹介します。




漆が塗り上がったあとは、蠟色師さんの手に渡り、


外部は“蠟色”、

内部は金箔押しを施すための“すりあげ”を施しました。











蠟色が完了すれば、

厨子内部と一部の彫り物に金箔押し。




修理した金具を厨子に取り付け、





(↑修理前)

(↓修理後)





組み立てれば完成です。














4枚扉の木瓜厨子。

破風屋根が付いて、八双や蝶番の金具も立派です。



そして内部は、





内部の斗組(ますぐみ)、虹梁(こうりょう)、木鼻(きばな)に極彩色。

蟇股(かえるまた)、柱に箔彩色仕上げ。

彫り物も丁寧に彫られてあって、全体的に良く出来た秀作でした。






さて、先に触れましたが、

修理の更新が途絶えていたのには理由がございまして、





この厨子には、ご本尊の阿弥陀如来像が祀られていまして、

今回その阿弥陀如来像及び、両脇の観音・勢至菩薩像のご修復も
ご拝命いただきました。





木瓜厨子で前柱の付くものは、

厨子内部に祀られる台座光背に合わせて、

かなり窮屈に納まるように出来ていることが多く、






その場合は台座を厨子内に納めてから、前柱(虹梁・斗組など)を

固定させないといけません。








斗の凹んでいる部分に金鋲を打って固定。



厨子内に台座を納めて搬入する訳にはいきませんので、

こういった場合は納入先での作業になります。



さて、内部に祀られる阿弥陀如来像のご修復も完了しておりますので、

こちらのほうも、改めて修復工程をご紹介させて頂きます。