京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏具修理のハ・ナ・シ8『須弥壇・脇壇の修復』(全4回)

2012年10月10日(水)





取り外しが可能な格狭間板と高欄は、工房施工。


須弥壇・脇壇の残りの部分に関しては、現場での施工となります。




まずは漆塗りの工程ですが、

下地の工程に多くの時間を費やします。





漆と砥の粉による堅地下地。

ヘラで下地を付け、乾燥させ、砥ぐ。 この工程を数回繰り返します。







下地の工程が完了すれば、

中塗りとなる漆塗りの工程に移ります。





刷毛で漆を塗り、乾燥させ、砥ぐ。

同じく数回繰り返します。




中塗りが完了すれば、ようやく上塗り。

上塗りには、黒蝋色漆で塗り上げます。


蝋色漆は、油分の含まない漆で、

塗り上がりは半艶以下の光沢ですが、次工程の蝋色を施すことにより、

漆自体の艶を引き出すことが出来ます。






また、面など部分的に朱漆を塗り上げるため、

黒漆の乾燥後に、朱漆を塗り上げました。





面に朱漆を塗る場合、蝋色工程が完了してから塗る場合もありますが、

今回は日程を考慮し、先に施しました。








ご本尊が祀られていた大きな花頭窓は、取り外しが出来ないため、

こちらも現場で施工。






黒蝋色漆を塗り上げました。








上塗りが完了すれば、次は蝋色の工程。


蝋色師さんの工程ではまず、より細かな砥ぎを行います。







刷毛目等の塗り面の凹凸を砥ぎおろしていった後は、

生漆を摺り込んでいきます。









この工程を繰り返していくと、艶が徐々についてきます。




上下で艶の違いがあるのがわかって頂けると思います。

これがどのようになるのかは、次回ご紹介します。




蝋色が完了すれば、施工の大半は完了になりますが、

まだまだ、こまかなお仕事が残っていますので、

次回はこれ以外の施工内容と、完成までをご紹介します。