京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ17 『座像5寸の阿弥陀像ぁ戞柄5回)

2011年09月20日(火)




少し間が空いちゃいましたが、


修理のハナシ将次愃汰5寸の阿弥陀像』の続き、

肩つぎ工程の後篇です。




より良い仕上げを施すために少々面倒ではありますが、

この“肩つぎ”工程は必要不可欠。



胡粉下地の上から漆が塗られた未接合の右肩・手首には、





ヌグイ(金箔を押した後に金粉を蒔いた仕上げ)が施され、

腹回りにも金箔が押されました。




そして、右肩部分を接合すると、




このような状態になります。

物理的に漆が塗れなかったり、金箔を押すことが不可能な場合は、

このような要領で進めます。



ですが、まだ工程の途中・・。

右肩の鼠色部分は、まだ胡粉下地の状態です。


接合部分の筋を無くすために

肩の接合が完了後、下地を再度整え、漆を塗ります。






肩つぎした痕跡も無くなり、違和感も全くありません。




ここまで済めば、あとは箔押師が全体を仕上げ、

最終、彩色師が螺髪(らほつ)に群青を塗り、

眉毛や髭、唇に彩色を施し、

白毫(びゃくごう)と肉ケイの珠を固定して完成に至ります。





“肩つぎ”工程は、今回は右肩だけでしたが、両肩の場合があったり、

座像と立像で接ぎ方が違ったり、

想定外の接ぎ方をしている仏さんがあったり、様々なんですが、



修理においては、漆塗り・金箔押しの工程が潤滑にいくよう、

“肩つぎ”のことを考えなければなりません。




さて、次回が最終回になりますが、

修理後のお姿をご紹介し、実際お仏壇にもお祀りしたお姿もご覧頂きます。