京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ230 「尺3四天王のお披露目★」

2011年04月16日(土)



身丈1尺3寸の四天王像が仕上がり、

本日、無事に納入が完了しました。




昨年5月のブツネタで、この尺3四天王ネタが登場して以来、

数えること8回! ブログで紹介をしてきました。


ブツネタ164 「今宵はサタデーナイト☆」
ブツネタ195 「クロスボンバー」
ブツネタ198 「尺3の四天王の進行状況」
ブツネタ208 「2度押し★いっときましょ」
ブツネタ210 「究極の下地仕上がりました」
ブツネタ218 「尺3多聞天像の箔押し」
ブツネタ223 「1尺3寸四天王残り2躯」

☆彫り上がりました★34 「1尺3寸★広目天像」





早速、完成披露といきましょう☆




左から、

東方・持国天(持物:宝剣、身色:緑)

南方・増長天(持物:戟、身色:赤)

西方・広目天(持物:筆・経巻、身色:肌色)

北方・多聞天(持物:宝塔・宝棒、身色:青)




こちらは、増長天。





同系の色を濃いものから薄いものへ段階的に塗る繧繝(うんげん)彩色を多用し、

金箔の2度押しを生かすため、金泥描きでの表現は極力少なくしました。







こちらは、框座と持物の戟の柄。

框は、堅地の上、黒漆塗りの蠟色仕上げ。

カドピン仕上げ(カドがピンピン)


かたや、持物の戟の柄は、黒漆塗りの艶消し蠟色仕上げ。

蠟色をするものの、あえて艶を消しました。





次は、広目天。




目に力があります。

目を見開くお像には、玉眼がやはりもってこいです。

透明度が高い人工水晶で制作する甲斐があります。






頭部の錺、甲冑の渕、胸元の菊座、鎖は、箔下漆塗りの上、金箔2度押し。

箔の艶が生きてます☆ 満足いく上がりになりました。






でもやっぱり、何といっても、

仏師さんが丹精込めて彫り上げたお像を、

塗師さんがその彫りを生かして下地を仕上げる。

今回の四天王では、仏師さんと塗師さんの頑張りに尽きます。



もちろん、全ての工程において、

それぞれの職人さんが、その技術を発揮してくれはりました。




こちらは、広目天の持物の筆。

筆軸は漆塗り、毛の部分は白く色を塗り、命毛は黒く表現。

細かなとこにまで、色々意識をして仕上げてもらいました。






次は、多聞天。






先に述べた通り。 以下同文です。







最後に、持国天像。





制作を開始してから1年強。

職人さんにも恵まれ、満足いく仕事が出来ました。