京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

株式会社 京仏商 谷口 京の仏具匠・谷口谷口へようお越し
仏像を彫る特別対談日々雑録製作事例谷口のこと
お問い合わせリンク集サイトマッププライバシーポリシー
日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ429「大型厨子の納入」

2018年07月07日(土)


製作しておりました戸丈(柱丈5尺)のお厨子が完了し、
納入してまいりました。


4月に木地完成の報告をさせて頂きましたが、

ブツネタ421「厨子の木地が仕上がりました」




(仏さまは少し傾いておられますが、納入までに調整いたしました)



その後、



塗師の手に渡り、

主要部は、堅地(漆+砥の粉)による下地を施し、




刷毛塗りによる漆塗り。






その後、

蝋色師にて塗面を研ぎ出し鏡面に仕上げ、

箔押師にて面及び内部の板に純金箔を押し、

先日ご紹介しましたが、彩色師に幕板等の彩色を施し、
ブツネタ428「厨子の幕板が完成したよ」

また、錺師が屋根や框に打つ金具を製作し、



最終、弊社工房にて錺打ち及び組立てを行いました。





扉こそないものの、戸丈5尺となると、厨子総丈は











2mをはるかに超えてきますので、大型の厨子となります。


元は、お宮殿に祀られていましたが、




身丈3尺の阿弥陀如来像には少し窮屈で、


宮殿の礼盤部分は床板を抜き、直に台座を安置。






また、舟形光背の先が収まるように、宮殿内部の天井も抜いてありました。





お像が身丈3尺で、舟形光背になると光背だけでも
4尺5寸程の丈になってきます。

さらに台座がありますので、やはり戸丈5尺ほどの厨子が必要です。



今回の厨子では、台座全体を拝見できるようにしました。









今回、異例だったのは、

間口2間の小さなお堂に対しての、この大型の厨子ということ。






天井の高さと
檀上の奥行の制限と、ご本尊のお顔の高さなど、

宮殿からの寸法変更もあり、細心の注意を払いました。







工務店の方には何度も打ち合わせをさせて頂き、

厨子設置においてもご協力頂き大変助かりました、

この度はご拝命頂きましてありがとうございました。