京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

★合掌★手を合わそ23「小さな弘法さんの礼拝壇 

2017年12月25日(月)



このとってもとっても小さな弘法大師像が事の始まりでした。


手の平に乗るとても小さな厨子、そしてその中に弘法大師像。





小さいと言っても、おそらく皆さんが思い浮かべるのとは規格外。




丸厨子の戸丈は、1寸7分。

お像の身丈(生際までの高さ)は、なんと8分。




8分ですよ。8分。(24mm)

小さくてもバランスよく彫り出されています。


材は白檀ですね。金泥描きがされています。


お顔の表情も厳しめで凛とされている感じがすごく良いです。

数珠も彫り出しで表現されているし、杵もなんとか持たせてあります。

畳も薄縁付きで、縁の彩色が表現豊か。

水瓶は少し大きめですが、沓も含めて付属品の亡失もなく、

椅子こそ右前に欠損はありますが、保存状態が良い。


そんな、話が尽きない素晴らしい弘法さまですが


・・・この度、




まず、ご依頼頂いたのは、厨子の修復。


そして、

弘法像は現状を維持しながら、欠損してしまった椅子の部分修理。




さらに、

この弘法大師像を手を合わす場所を考えてほしい。

というご相談。



厨子を安置し、


三具足と仏器・茶湯器を最低限、お供えしたいというご意向を踏まえ、

今回、当方ではこのような礼拝壇を提案させて頂きました。









予算にも限りがある中で、どうしても外したくなかったのが、

ミニミニの常花。(木製の蓮の彫刻)




図面ほどの表現は木彫では少し厳しいのですが、


今回は、この常花だけは絶対に作りたかったのです。




さらに、この礼拝壇は床の間に置かれることになり、

更に高さが必要となりました。

さらに仏膳を祀る、また仏膳を仕えることもご意向に足されました。


チープな模型ではありますが、



このようにして、出来る範囲で実感して頂き、

製作者側と依頼者側のイメージを近づけることをさせて頂きました。


下の箱はケンドン式になり、

その中にお膳を置く台とお膳が収納できる。



なんとか、お客様のご意向をクリアでき、



予算的にもかなり勉強した結果、先にご依頼いただいた厨子の修理と、

礼拝壇の製作を並行して進めていくことになりました。



ただ、今回の場合、かなり規格外の小ささだけに、

これから色々な難解に立ち向かうことになろうとは、

この時の私は、





・・・・・少しは予感していました。(してたんかい)


次回へ続く。