京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ404「久々の踏み割り蓮華」

2016年09月20日(火)



渾身の一撃的な、そんな満足のいく出来です。




お木仏は阿弥陀如来像。老山白檀の截金仕上。身丈は5寸5分。


光背は舟型。雲の渦上げ彫り。漆箔仕上。


台座は古代型。漆箔仕上。葺蓮華は岩彩色+截金仕上。




渾身なのは、華盤の彫刻と、久々のおシリーズ、そう踏み割り蓮華です。


彫り上がりました24「おシリーズ☆踏み割り蓮華座」


ブツネタ126「あの☆おシリーズ台座が完成」




浄土宗では、踏み割り蓮華が正式だということで、一般のお家のご本尊でも
踏み割り蓮華にされているのをよく目にしました。




現在の中国製や量産品では、このような決まりは踏襲されませんし、
少し手間の要ることですので、弊社でも製作する機会は頻繁にはありません。







踏み割り蓮華の由来は、双頭蓮(そうとうれん)。


双頭蓮とは、一本の茎から2つの花を付ける、いわゆる蓮の双子ちゃん。


かなり珍しく、吉祥の花とされます。




その双頭蓮を、上品に華やかに、岩絵具の上から截金で演出。


さらに、敷茄子を挟んで、次の段にくる華盤の天場をくどいくらいに彫りを入れました。
双頭蓮をより華やかに演出です。














蓮華のことばかり書いていますが、


こちらの阿弥陀さんも渾身の作です。
見て頂ければ、説明も不要かと思います。


実は、お仏壇も製作のご依頼を頂きまして、総合プロデュースをさせて頂きました。


こういったことは、仏具屋の醍醐味といいますか、
特に、京仏商谷口謹製の仏様をご拝命頂けますと腕が鳴ります。


講釈はさておき、実際の納まり具合をご覧ください。







舟型の光背は、やはり存在感が出ます。


雲の渦上げ彫りは、雲の渦の部分を木地を足して深さを出しています。
仏壇に納めましたら、渦雲の部分に陰影が出て、光背に重みが出ます。


透かし彫りも好きですが、
今回の台座にはこの雲渦上げ彫りが最適だったと思います。


ご覧の通り、仏様を仏壇内に納めてのバランス、バッチリです



ご本尊あってのお仏壇。 当たり前のことなんですが、
以外ときれいに納まっていないところは多かったりします。


永く手を合わせて頂くお仏壇。
次の代、またその次の代へ継承して頂けると嬉しく存じます。



ご縁に感謝。