京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ408「日蓮像の礼盤は・・」

2017年02月11日(土)




久々に日蓮聖人像製作のご縁を頂きました。お身丈は2寸。 小さなお祖師さんです。




材は桜。


祖師像の製作は5、6年程空きましたでしょうか。


弊社でもいつ得意先からご連絡があっても、ご迷惑が掛からぬように
白檀の2寸5分と2寸の日蓮像を彫り上げて保管をしておりましたが、


ホントここ近年は作る機会が激減しました。


老山白檀の日蓮像用で座像3寸の木取も実はあるのですが、
さすがに3寸となると、お声もなかなか掛からず20年近く彫らずにおいてあります。


さて、今回のは桜材。
白檀に色の近い材を選びました。




木取から





粗彫り




小造り




そして仕上げ



彫刻の完成です。





お顔の瞳、眉毛、唇のみ彩色を施して完成に至ります。







彫刻ばかりがクローズアップされがちですが、


私共では、瞳や眉毛の彩色を非常に重要視しています。

瞳の大きさによって雰囲気も大きくことなります。
今回は比較的大きめに。


眉毛は、日蓮さん特有のゲジゲジ眉。
それでも若干控えめに。


唇は極めて薄く。


言葉では簡単ですが、仏師さん共々彩色師さんも技術を要します。




さて、あくまでお像自体がメインではありますが、


今回は、礼盤にも凝ってみました。


こちらの材にて製作しました。





黒柿です。



そもそもお祀り頂く仏壇が、黒檀でしたので、
黒っぽい色の材での製作を考えました。


当初はシャム柿を候補にしておりましたが、
木地師さんが、杢の良い黒柿があるとのことで、黒柿で作ることになりました。


小さな礼盤ですが、真っ黒では面白みもありませんし、
ある程度の杢がわかるのが理想です。











きっちり溝やホゾを作って製作。


礼盤といっても、ただの箱ではありません。







黒柿製礼盤の完成です。





畳となる天場は・・・





孔雀木が出ています。




ということで、祖師像を安置すると、












今までは、礼盤を黒漆や金箔押しで仕上げることが多かったですが、


銘木で仕上げることで、より温かみも感じられますし、


他材による色のコントラストもはっきりして良い仕上がりになりました。






今回は、納入後の開眼法要にもご参加させて頂き、
思い出に残るお仕事となりました。