京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ296 「四方甲盛の経箱完成☆」

2012年06月02日(土)



多忙な5月はあっという間でした。

無事に内陣仏具一式の納入が完了し、
ブログでも完成したお仏具をご紹介をしていきたいと思います。


さて、ブツネタ285 「経箱製作中です★」 でご紹介した経箱ですが、




その後は、塗師屋の手に渡り、

布張りを施し、堅地による堅牢な下地を施しました。








蠟色漆を塗り上げ、蠟色師さんに研ぎ出しを行い、







蠟色漆を塗り上げた後は、

蠟色師さんの手に渡り、外側は蠟色、蓋内部は摺りあげを施しました。



そして、蒔絵師さんの手に渡り、

蓋には紋の蒔絵を入れ、
合口にイッカケ粉を蒔き、生漆を摺り込んで磨いて仕上げました。







蒔絵の工程が完了すれば、

箔押師に渡り、蓋内部に金箔押し。









通常であれば、ここで完成なんですが、

今回少し拘ったのが、箱の底に付けた小足。




この小足を木地の段階で箱に接着してしまわずに、

小足にホゾ、箱の底にホゾ穴を設け、

単独で、漆塗り、蠟色の工程に廻し、最終段階で固定することにしました。





箱の底に養生したマスキングテープを慎重に剥がし、




小足ひとつひとつを、サンドペーパーで整えてからの接着。


木地の段階での小足接着でしたら、こういった手間は要らないのですが、

手間が要ってもこういった仕様にするのには勿論意味があるわけで・・。




仕上がりを見ていただければ一目瞭然。





框と小足の境目も下地や漆でぼけてしまうことなく、

小足上部のアールもはっきりとわかります。

このくっきり感、格好がよろしおす☆



蠟色の仕上がりも上々☆








甲盛りの経箱が完成☆

今回は寸法・形状の違うものを計4つ制作させて頂きました。