京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ6 『維持修理と復元修理』(全3回)

2008年08月06日(水)
前回より続き…

タイトル・・・『維持修理と復元修理』・・・

今回は、あえて「現状維持修理」の「現状」を省いてみました。

双方、同じ字数のほうが、視覚的にいいかな…ってのもあったんですが、

以前に、文化財修理においての、「現状維持修理」の「現状」は、

「現在の状態」ではなく、「制作当初の状態」のことを指すと聞いたことがあって、

少しの間、「現状」という表現をどのように使うべきか迷ったことがありました。

・・・制作当初の状態。

いつ作られたものか… 誰によって作られたものか… 

我々でも、形状や、木の状態で判断はしますが…

やはり、そういった面では専門外…。 

やはり、これは文化財修理の域だな、と再確認し、

「制作当初の状態」を指すということも認識しながら、とりあえず今は、

「現在の状態」という認識をしています。

「文化財」と「信仰の対象」という見方、資料的なものを優先するか、観賞的なものを優先するか、

奥が深すぎていつも、頭がこんがらがって終わるんですが、


さておき・・・

今回の阿弥陀三尊の修理は、仏さんを維持修理、台座光背を復元修理という割合として非常に多い修理内容。

どういった修理方法が望ましいかは、その仏さんの状態と、お客様のご意向、ご予算によってさまざま☆

ただ、状態が著しく悪くなった仏さんは、維持修理というのに拘り過ぎず、

木地の状態に戻して、しっかり木地補修する復元修理が、私は最良ではないかと・・・現時点では考えます。


【写真:上】修理前
【写真:下】修理後